ボリュームを活かし伝える
彫刻家高田博厚
没後35年を記念した展覧会の
ポスター兼チラシデザイン。
彫刻作品はボリュームの芸術だと思う。
空間の中にそのままの姿で存在し、
360度どの角度からでも見ることができ、
時には触れることさえ可能なもの。
ひとつひとつの作品の存在感を
背景なしに切り取る形でランダムに配置し
そのボリューム感を活かしたいと思った。
タイトルもブロンズの質感を持たせた
ボリューム感のあるタイポグラフィにして
作品と同化する存在感を出した。
昭和の日本の芸術作品の展覧会告知は
独特の暗さと地味さを感じさせる表現のものが多く、
その空気感が近寄りがたさを生んでいると思うことがある。
一部の限られた芸術好きの方々だけでなく、
ひとりでも多くの人にアピールし、
興味を持ってもらいたいと思ったので、
今回はそのイメージをなんとか払拭すべく、
ボリューム感の畳み掛け表現と原色の黄色を地に敷いて
どこに貼られてもどこに置かれても
とにかく勢いのある目立つポスター兼チラシにしたいと考えた。
その狙い通り、
ラックに並べられた様々なチラシ群の中で
ひときわ目を引くものになった。


